390: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/23(日) 04:03:58.27 ID:CXWxGkuX0
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男「…」
目の前に緋色が寝ている。
勉強中に意識を失ったのだ。久々だったので少し慌てながらもとりあえずベットに仰向けで寝かせた。
この程度なら直に目を覚ますだろう。
相変わらず椅子もなく机だけの部屋で床に座りベットに横たわる眠姫を眺める。
緋色の胸元が静かに上下する。
艦娘も呼吸はする。
ただそれは心臓の動きや肺の機能、血液循環などが複雑に絡み合った生命活動の一つとしてではなく、例えば犬のロボットにその方が自然だからと尻尾を振る機能をつけるかのような、人らしくあるためのアクセサリのようなものだという。
こうして心音を止め寝ている時にもそれが止まらないのもただ止めていないかららしい。今ここで緋色の口を塞いだり首を絞めても息が止まるだけでなんら影響はないという事だ。
男「気持ちよさそうに寝てる、ように見えるんだがなあ」
そういえば先程叢雲と話していた時は冷静ではなかったせいか思い出せなかったがしーちゃんも睡眠について言っていたな。
例え睡眠を取らなくても入渠の時などに眠ると。誰も乗っていない船のように、意識と言うより人の部分を落とすと。
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