358: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/08/03(月) 03:21:55.08 ID:Lcr1vf/j0
執務室を後にする。
あの男は確かに司令官の部屋から電話をかけた。時間も決して長くはなかったでしょう。
端末を取り出して連絡先を選ぶ。
叢雲『もしもし、夕張。今空いてる、わよね?』
夕張『はいって言わないと怒られる圧を感じた』
叢雲『当たり前でしょう。この時間仕事は入れてないはずよ』
夕張『プライベート中ですぅ』
叢雲『なら丁度いいわ。仕事よ』
夕張『プライベートって答えたのに間髪を入れず仕事しろと言われた』
叢雲『必要な時に必要な事をするのが私達の仕事でしょ。司令官の部屋の電話、ログを私の端末に送っておいてちょうだい』
夕張『急ぎで?』
叢雲『どれくらいかかるの?』
夕張『ログだけならすぐにでも。中身はちょっとかかるかも』
叢雲『なら取り急ぎログだけでもお願い』
夕張『例の映像とこっちと、どっちが優先?』
叢雲『支障がないならこっちで。頼んだわよ』ピッ
あの男のかけた連絡先。それだけで非常に価値がある。
そういえば司令官はなんか釈然としない顔とか言ってたわね。
一度様子を見に行こうかしら。
821Res/614.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20