326: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/07/12(日) 03:54:56.61 ID:N7J8Cfyv0
大鳳『…』ジーッ
男『どうした?』
依然情けなく項垂れている俺を大鳳がしゃがみこんで覗き込んでくる。
大鳳『いえ!大した事じゃないです!すごい汗だなぁと』バッ
かと思うと急に思いっきり後退りして距離をとる。
男『何もそんなに離れなくても。く、臭かったか?』
大鳳『そういうわけではなくて…なんというか、距離感と言いますか、間合い?がよく分からなくて』
そう言って一歩だけ、恐る恐る踏み出す。
それは初めて猫や犬を目の前にしてどうしていいかと慌てる子供のようだった。
無理もない。慣れていない艦娘にとって人間とはそういうものなのだろう。
男『フフッ』
大鳳『えっ!なんで笑うんですか!?』ガーン
男『いや悪い。昔の事を思い出してな』
かつて初めて艦娘に触れた時、あいつから見た俺もきっとこんな感じだったのだろう。
そう思うとおっかなびっくり近づいてくる大鳳が妙に可笑しかった。
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