12: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/10/27(日) 07:08:14.44 ID:6IHPrfJ20
善子「取り乱してしまってごめんなさい」
果南「いいよ、悪いのは私だったんだし……」
二人の間に変な空気が流れてしまった。悪いのは全て私だけれどね。
「にゃーお」
ヨハネコが鳴いたので何かと思って見てみると、買って来た袋に頭を突っ込んでいた。
果南「あ、そうだね。餌食べてみないとね!」
善子「そ、そうだったわね。餌あげましょ!」
そう言って二人はやっと動き出した。ありがとうヨハネコ。お前のおかげで助かったよ。
善子「そうね……今日はとりあえずこれにしてみましょうか」
善子ちゃんは小さめの袋を一つ取り出して中身をお皿へと移した。今回は前と違ってカリカリの餌だ。
果南「どうかな?」
ヨハネコちゃんはいつも通り一度匂いを嗅いだ後、勢いよく食べ始めた。
善子「……ねえ、この子ってもしかして」
果南「うん、食べられるんだったら何でもいいのかも知れない……」
「にゃーお」
ヨハネコはお皿の中身を食べ終わると満足そうに一声鳴いた。
* * *
果南「今日は色々なことがあったなぁ」
ヨハネコが食べ終わった後、私たちも夕食を済ませて交代でお風呂に入っていた。私は一緒に入ってもよかったんだけど、善子が「それはダメ!」と言って聞かなかった。
果南「少し警戒されちゃったかな」
そんなつもりは一切無かったのだけれど。いや、本当に無かったのだけれど。だからこそ申し訳なさでいっぱいだった。
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