忍野扇「だから忘れないでください。この愚か者」阿良々木暦「ああ……わかった」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/26(土) 22:30:00.03 ID:hAYTqdlSO
『どうしてブルマーを穿いているんだ?』
『暦お兄ちゃんに褒めて欲しかったから……』
ブルマー姿の扇ちゃんを見て思い出した。
あの時、千石もブルマーを穿いていた。
しかし、どうしてそのことに気づいたのか。
「こんな風に見せつけられたからでしょうね」
「千石がそんなことをするわけないだろ」
「いやいや、あの子ならやりかねませんよ」
あの大人しい千石に限ってそんな筈ない。
いくらなんでもブルマーを見せるなんて。
しかし、そうでなければおかしいのは事実。
いかに奇人変人であろうとも、この僕が女子中学生のスカートをめくることなどあり得ない。
「まあ、阿良々木先輩が犯罪に手を染めるかはともかく、ヘタレな愚か者に女子中学生のスカートをめくることは不可能なので、向こうから見せてきたことは間違いないでしょう」
然り。扇ちゃんの推理に納得せざるを得ない。
状況証拠は全て、千石の行動を裏付けている。
しかし、それが不可解なことには変わりなく。
「あとは動機を究明するだけですね」
「動機……」
「彼女が一体何故、スカートの下に穿いていたブルマーを阿良々木先輩に見せたのか。その動機をあなた自身の口から聞かせてください」
「……僕は何も知らないよ」
何も知らない僕は扇ちゃんのブルマー姿に釘付けで、下がった視線を持ち上げるように萌え袖に包まれた手のひらで顔を挟み持ち上げられ。
「いいから洗いざらい吐けよ、この愚か者」
昏く、真っ黒な瞳に映る情けない自分の顔と無理矢理向き合わされて、堪らず僕は白状した。
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