四葉「私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったのか」
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◆fnYuOAt9XLm6
[saga]
2019/10/23(水) 01:39:25.69 ID:CvbJzp7do
前の学校を退学になって、今の学校にみんなで転校することになったのは私の責任だ。
一花も二乃も三玖も、前の学校に友達がいたし、名門な女子校だったからそのままエスカレーターで大学へ進めば将来は安泰だった。
それらを全部捨てて、落ちこぼれの私に付いてきたんだ。
姉妹の中で特別になろうとして、お母さんの忠告を踏みにじり、他の子達を不快にさせる言動をとった駄目な私を見捨てないでいてくれた。
だから今、私はこうして学校生活を楽しく送れているし、上杉さんに勉強を教えてもらうなんていう身に余る光栄を享受して、充実した日々を過ごしている。
それなのに、その転校先で、私がみんなの好きな男の子と付き合うことになって、幸せを独占することなんて、許されるんだろうか。
この思いはずっと封印していた。五月にも手伝ってもらって、6年前の特別な思い出は捨てたのに。
私だけが幸せになっちゃいけない。
だから、上杉さんからの告白は断らなくちゃ。
何度もシュミレーションしたけど、この時点での私の結論はこれだった。
でも、こんなチャンスない。それにきっと、この告白を受けたら私は救われる。
ずっと大好きだった男の子と、残りの高校生活を過ごして、卒業後も一緒に成長して、晴れてゴールイン……花婿姿の風太郎君と、花嫁姿の私……教会での誓いのキス……
いろいろな思いが錯綜しつつ、放課後、私は屋上へ向かった。
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