【ダンまち】ダンジョンに記憶を求めるのは間違っているだろうか
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3:名無しNIPPER[saga]
2019/10/20(日) 14:53:55.88 ID:hM9eF4zKO

「ベル様、伏せて下さい!」


 後方からリリの掛け声が聞こえたのと、ミノタウロスのなぎ払いはほぼ同時だった。勢い良く空を大斧が切る音と、起こった風圧で近くの木が薙ぎ倒される。

 しかし今し方パワーを見せつけたミノタウロスは、突然時が止まったかの様に動かなくなった。どうやらリリが毒矢を放ったようだ。
 普通ならミノタウロスに矢は突き立てられない。その分厚い筋肉の壁によって阻まれるからだ。
 しかしそれも身体であればの話。リリの正確無比なコントロールは、動きの大きな的であればその柔らかい粘膜を捉えることも容易である。


「任せろ! 火月!」


 瞬間、ヴェルフの構えた得物の剣先から膨大な紅蓮の炎が巻き起こり、意志を持つかのようにミノタウロスへと襲い掛かった。ミノタウロスは業火に為す術もなく焼かれ、やがて魔石を残し灰となって消える。


 


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