タツマキ「サイタマ、抱っこして」サイタマ「ん? ああ、いいぞ」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/15(火) 00:07:43.29 ID:0Z0Ay6CEO
「久しぶりね、サイタマ」
「ん? なんだ、フブキの姉ちゃんか」

サイタマは自室で寛いでいた。
いつものダッサいヒーロー服ではなく。
同じくダッサいジャージ姿で姉を見るなり。

「お? 孫にも衣装だな!」
「私は28歳よ」

着飾った姉を見て感心した様子。
言葉のチョイスに難があったが、姉は上機嫌で自らの巻き毛をくるくると弄んでいる。
これならすぐに戦闘が始まることはあるまい。

とはいえ、油断なく状況を見守った。

「んで、どうしたんだよいきなり押しかけて」
「その前にひとつ聞かせなさい」
「ん? なんだよ、藪から棒に」
「あんた、最近寝つきが悪くない?」
「いや? 全然。毎晩爆睡してるぞ」
「……そう」

いけない! 姉の巻き毛が竜巻状に!
イラっとしたのが見てわかる有様だ。
慌てて宥めようとしたが、時既に遅く。

「ふうん、そう。あたしが毎晩寝れないってのに、あんたはグースカ安眠してたってわけね」
「ちゃんと寝ないと背伸びないぞ」
「ふん。余計なお世話よ」

サイタマが更に火に油を注いでいく。
これにはもうダメかと思った。万事休すだ。
ジェノスとキングに消し炭にされる前に、この部屋から脱出しようと窓から飛び降りる間際。

「サイタマ、抱っこして」
「ん? ああ、いいぞ」

思わずズルッと窓から落ちそうになった。


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