タツマキ「サイタマ、抱っこして」サイタマ「ん? ああ、いいぞ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/15(火) 00:11:56.26 ID:0Z0Ay6CEO
「先生、まだ臭いますね」
「まあ、まだ子供だし仕方ねえよ」

あの後、漏らした姉は窓から飛び出した。
その去り際に、初めて姉の涙を見た。
しかしジェノスとのやりとりを見る限り、サイタマはそこまで気にしていないらしい。
あとで姉を慰めてあげようと、心に誓った。

「もし迷惑じゃなかったら、またお姉ちゃんを呼んでもいい? ちゃんと謝罪させるから」
「たかが糞で謝罪なんていらねえよ」
「では、お言葉に甘えて俺も……」
「ジェノス、お前が漏らしたら出禁だからな」

サイタマは基本的に何事にも動じない男だ。
いや、些細なことで動揺することは多いのだが、ここぞという時はどっしり構えている。

もしも膝の上で糞を漏らされても動じないことがヒーローに必要な資質なのだとすれば、やはり私には到底なれそうもないなと、思ったが。

「いや、サイタマ氏。流石に糞は無理だろ」
「そうか?」
「ああ、糞を漏らしているタツマキちゃんを抱きしめているサイタマ氏を目撃した瞬間、思わず友達やめようかと思ったよ」
「そんなに悪いもんじゃなかったけどなぁ」

良かった。キングも私と同意見らしい。
キングほどのヒーローが味方なら心強い。
一概にヒーローと言っても在り方は様々だ。
私は私なりのヒーロー像を追っていこう。

とはいえ、やはり多角的な見地は重要だ。


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