キョン「へそを、舐めさせて欲しい」長門「……へそ?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/10(木) 23:09:23.78 ID:oEeyvj9ZO
「ふうん。一応、劣情は感じるようね」

うるさいな。構わず放って置いて頂きたい。

「それなのにどうして押し倒さなかったの?」
「なんのことだ?」
「長門さんのことよ」

どうやら先程の出来事は筒抜けらしい。
ならば、今更しらばっくれるのはよそう。
何せ足を乗せてもナイフはそのままだからな。

「俺と長門はそんな関係じゃない」
「長門さんがそう望んでいるのに?」
「あいつの口からそんなことは聞いてない」
「女の子から言えるわけないじゃない」

呆れたようにナイフを弄ぶ朝倉。
また顔を覗かせた月光に刃が照らされる。
生きるも死ぬも気分次第だと、改めて感じた。

「仮に長門がそう思っていたとして、だからといって素直に押し倒すほど俺は浅慮じゃない」
「涼宮ハルヒにバレるのが怖い?」
「あいつは関係ないだろう」
「ま、そういうことにしておいてあげる」

ひらひらとナイフを振り、朝倉はおどけて。

「それにしても、いつまで逃げるつもり?」
「俺は別に、逃げてなんか……」
「脱糞で茶を濁すのは、もうやめなさいよ」

脱糞で茶を濁すとは、言い得て妙だった。
今度是非、朝比奈さんに茶を濁して貰いたい。
などとうつつを抜かしたら、脅迫された。

「次はないわ」

そう凄まれると、俺には頷く他なかった。


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