少年「アヤカシノート」
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95: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/15(火) 01:12:19.35 ID:AthaJ31d0





猫又娘「本当かウソかなんてどうでもいいんさ」





少年「……?」

猫又娘「きみを苦しめてるその出来事が!」

猫又娘「だって現に少年君も少女さんもちゃんと生きてるじゃない。きみの深層心理がどうこうなんて関係ないさ。大切なのは今のきみが少女さんをどうしたいのか、じゃないの?違う?」

少年「…簡単に言うなよ…」

猫又娘「簡単だよ!さっき自分で言ってたでしょ?"また少女さんと一緒に居たかった"って」

猫又娘「もう答えは出てるのに、なんで諦めようとしてるんだろーね?」

少年「………」

少年(………)

猫又娘「ていっ」ビシッ

少年「あいたっ」

猫又娘「泣きそうな顔しない。私がここにいる意味、忘れてもらっちゃ困りますよ」

猫又娘「私にお任せあれ!きみは大船に乗った気分でいればいい!」ニコッ

少年「な、なにが?」

猫又娘「明日、少女さんに贈るプレゼントを持ってくること」

少年「プレゼントって」

猫又娘「なんでもいいんよ。話せるきっかけにでもなるものなら」

少年「………」

猫又娘「例えばこーんな風に」



ポンッ



少年「…え?それ、僕のノート…!」

猫又娘「ふふふ…きみがいつも大切に持ち歩いてたよね?」

猫又娘「私からの餞別です!はいどーぞ♪」

少年「」スッ

パラパラパラ...

少年(あれ、白紙だ…)

猫又娘「それはあくまで私の作った模倣品だからね〜。何も書いてない新品だよ!今のノートが埋まったらご利用くださいな」

少年「…早速使わせてもらうよ。前持ってたの丁度無くしちゃったから」

猫又娘「あれま」



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