少年「アヤカシノート」
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325: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:15:30.66 ID:L/MaCyf+0
ーーー夏ーーー

ザクッ、ザクッ

女「」ザクッ

女「……」

女「…これは、食しても良いものですね」

女「ふぅ…これだけ集めれば十分でしょうか」

女「そちらはどうです?」

ケモノ「こんなものだが、よいか?」ドッサリ

女「まぁ…!」

女「きちんと食せるものですね。これほど多く採ってこれるなんて」

ケモノ「俺は鼻がきくからな」

女「私にもその嗅覚があればこの収穫ももっと楽になるのでしょうね…」

ケモノ「…いや、貴女はそのままでいい。人間である貴女が、きっと最も美しいと俺は思う」

女「……」

女「ふふっ。ではこれからもたくさん、あなたを頼りにさせてもらいます」

ケモノ「任せてくれ」





『葉月 十二

普段の口数は決して多いとは言えませんが、実直に、想いを伝えてくれるあの人が愛しい。言葉を交わし、想いを交わし…そこに姿形の違いなど介在しないのです。』







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