274: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:38:03.42 ID:hBUPAlst0
少年「………」
少年「愛する人…って」
少年(友達は大事にしなさいってこと?)
少年「友達……ともだち……」
少年「……少女さん……」
少年(……………)
少年(懐かしいな、初めて少女さんと話したのがもうずっと前の気がする)
少年(あの時は終わったと思った。僕の情けないノートを見られて、またクラスの笑い者にでもされるんじゃないかなんて)
少年(けど彼女はバカにすることもなく勇気付けてくれた。こんな僕と友達になろうなんて言ってくれてさ…)
少年(…僕があの時差し伸べられた手を握っていたら、未来は少しでも違うものになっていたのかな)
少年「……」
少年(……そう。僕がノートを落としてなければ、あの男に会ってなかったら……あんなノートに頼らないくらい強かったら)
少年(少女さんがあんな目に遭うことはなかったのかもしれない)
少年「……っ」
少年(時間が経つに連れて少女さんは、笑うことが減っていった。もう逃げないって、目を逸らさないって誓ったはずの僕は……それを見ていることしか出来なかった)
少年(流されるままで行動しようとしない……いや、行動はしてるつもりなんだけど…)
少年(…眼鏡娘さんが言ってたのはそういうことじゃないよな)
少年(……あぁ、分かってるよ)
少年(今の僕に足りないのは、向き合うこと)
少年(がむしゃらに怪異を追いかけていればいずれ何もかも丸く収まる?そんなわけないだろ)
少年(一番見過ごしちゃいけない問題から逃げようとしてたんだ)
少年(………)
少年(………)
包帯少女「少年君!」
少年「!」
包帯少女「やっと見つけた」タッタッタッ...
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