264: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:22:40.47 ID:hBUPAlst0
猫又娘「……」
猫又娘「…はぁまったく…何言い出すかと思えば」
猫又娘「私も、きみらを信じてるから一緒に居るんだよ」
猫又娘「…そもそも私"人"じゃあないし、本当は憧れてもらうようなとこなんか、ないんよ…」
少年「──本当かウソかなんてどうでもいいんさ」
猫又娘「!」
少年「前、言ってた言葉」
少年「その通り、猫又娘さんが人かそうじゃないかなんて関係ない。僕が見てきたのは"猫又娘"っていうやんちゃなお人好しだからね」
猫又娘「………」
少年「………」
猫又娘「…言うようになったねぇ、きみ」ニッ
少年「だって猫又娘さんが居ないと、僕どうしていいか分からないから…」
猫又娘「えぇ?なにそれ締まんないなー」
少年「それと、少女さんからも。もちろんきみの味方でいる…って、言ってた」
猫又娘「…ありがと」
猫又娘(……)
猫又娘「あー!よもや私が少年君に励まされるなんてね〜」
猫又娘「少年君、きみ変わったね」ニコッ
少年「そ、そうかな」
猫又娘「そうだよ!もっと自信持ちなって!」グシャグシャ
少年「ちょ、髪…子供扱いしてる!?」
猫又娘「へへへっ」
少年「親戚のおじさんじゃないんだから…!」
少年(おてんばなところは相変わらずだけど、やっぱり猫又娘さんはこうでなくちゃ)
猫又娘「……この町はさ」
猫又娘「私にとって、私よりも大事なものなんだ」
猫又娘「だからね、この身を賭してもここを守るんだ。…全部全部、変えてみせる」
少年「……」
409Res/508.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20