259: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:16:17.42 ID:hBUPAlst0
猫又娘「とはいえもしかしたらこの中で隠れんぼしてたり…………っ!!」
包帯少女「どうしたの?」
猫又娘「……あれ……」ユビサシ
(散り散りになった無数の紙札)
少年「ひどい、なんだこれ…」
包帯少女「…先週の土曜だっけ、来た時破けてるのは一枚だけだったけど」
少年「まさか…」チラッ
猫又娘「んーんー!私じゃないよ!?私だって今気付いたんだから!」
少年「…だよね。こんな乱暴に千切るような真似、よっぽど恨みのある人がやったのかな」
包帯少女(…確信に近いものがある。これをやったのはきっと"人"じゃない)
猫又娘「……」
包帯少女(ここまで派手な痕跡なんだから何かしら感じ取れてるよね)
包帯少女「」チョンチョン
猫又娘「!」
包帯少女「……」ジッ...チラリ
猫又娘「……」フルフル
包帯少女(……そっか)
少年「どうしたの?」
包帯少女「ちょっとね…この社、元々何かを封印してる雰囲気があったから」
少年「…中の妖禍子が出てきたってこと…?」
猫又娘「どうかねぇ。今となってはもう分からんね」
猫又娘「…にしては妙なんだよね」
猫又娘「私が山ん中見てた限り、むしろ最近は妖禍子減ってきてると思ってたんだけど」
包帯少女「…今もほとんど居ないね」
猫又娘「でしょ?」
三人「………」
少年「…この神社って随分昔からあるんだ」
包帯少女「ん。伝承に出てくるくらいには古いみたい…どうかした?」
少年「社がさ、相当ボロボロだから…」
猫又娘「中も無残だねこれ」
少年「…あれだ」
少年「いつかの轢き逃げ事件を思い出すよ」
猫又娘(──!)
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