少年「アヤカシノート」
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258: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:14:06.69 ID:hBUPAlst0



仔猫「」スタタタッ



ドロン

猫又娘「ごめんごめん、怪しそうなところがあったからちょびっと寄り道してた」

少年「怪しそうな?」

猫又娘「ま、何もなかったんですけどね」

猫又娘「そっちはどう?」

包帯少女「ぼくたちも同じ。怪しい影どころか…通行人もほとんど居なかったような」

猫又娘「そうかぁ」

猫又娘「うーん、夏休みに入ってそろそろ一週間でしょ?ここまで足取りが掴めないのも変だよね」

猫又娘「…あと一歩、もう少しなのに…」

少年「……」

少年(猫又娘さんの言う通り、終業式の日からもう6日も経ってる。…のに、まったく進展がない)

少年(トドノツマリ様に、ノートに、黒幕の男の、過去)

少年(連日こうやって猫又娘さんが山を、僕と少女さんでこの町を探索してるんだけど、それももう限界なのかもしれない)

猫又娘「むー……」アタマオサエ

少年(猫又娘さんは派手娘さんとの一件以来、こうして悩むことが多くなった気がする)

包帯少女「………」

少年(少女さんも時折、辛そうな顔を見せることがある…)

包帯少女「…ぼくたち、意図的に避けられてる?」

猫又娘「どうしてさ。避ける理由が見当たらないじゃんか」

包帯少女「でも派手娘さんとは顔を合わせたんだよね?ぼくたちがこれだけ探しても見つけられないのはもうさ…」

猫又娘「……だったらどうすればいいんよ」

包帯少女「う、ん……もしそうだとしたら、あっちからの接触は絶望的だから」

包帯少女「アプローチの仕方を変えるしかないかもね」

猫又娘「アプローチねー」

猫又娘「気配はすれども姿は見せない。そんなシャイな子を引っ張り出す方法…」

猫又娘「…あ、そうだ」

猫又娘「例えば神社のお社にイタズラすれば出て来てくれるんかな」

少年「落書きでもする?」

猫又娘「いーや、もっと…」

猫又娘「叩き壊すとか?」

少年「え」

猫又娘「……冗談に決まってるでしょー?そんな罰当たりなことするわけないじゃん」



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