少年「アヤカシノート」
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260: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:18:22.31 ID:hBUPAlst0

包帯少女「少年君、見てたの?」

少年「偶々下校途中だったんだ。そのトラックがどっかの家に突っ込んで凄まじい状況になってたのはよく覚えてるよ」

包帯少女「……友達は平気だった?」

少年「僕の周りはね。近くの学校の子が轢かれたらしいって話は聞いたけど」

包帯少女「そう…」

包帯少女「良かった…って手放しに言っちゃいけないんだろうね」

包帯少女「その事件の被害者が運良くぼくたちじゃなかっただけで、どこかの誰かにとってはきっと大切な人だったはずだから」



ーーーーー

老婆「──あの子の親はね、あの子が中学に上がる前に交通事故で亡くなってしまってねぇ」

ーーーーー



包帯少女(……)

少年「!…うん」

包帯少女「あ、ごめん。話逸らしちゃって………猫又娘さん?」

猫又娘「………!」

猫又娘「な、なになに?」

包帯少女「?平気?」

猫又娘「なにが?」

包帯少女「今、少し──」

猫又娘「なんでもなーいっ。明日からどう探していこうか、考えてただけ!」

猫又娘「探す場所を変えるか、探す方法、つまりさっきのアプローチを変えるか……何をどうしたらいいかなぁ。正直私一人だとこれだ!ってものが思い付かなくて」

包帯少女「本当に社壊すわけにもいかないもんね」

包帯少女「既に半壊してるとはいえ」

少年「……あの」

猫又娘「うむ?」

少年「もしも…もしもだよ」

少年「トドノツマリ様も、例の男ももうこの町に居ないんだとしたら…?」

包帯少女「別の町に?」

少年「だってこんなしらみ潰しにして見つからないのもそうだし、なのに妖禍子は減ってるって言うならそれってさ…」

猫又娘「…この山も離れて、違う場所へ侵略しに行ったと?」

少年「そういう可能性もあるんじゃないかなって」

猫又娘「………」

包帯少女「だからってここを離れるのも危ない気はする」

包帯少女「今ぼくたちが居なくなったらこの町は…みんなはどうなっちゃう?」



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