少年「アヤカシノート」
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159: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 02:27:30.23 ID:OOuoymdI0



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少年「──好きとか好きじゃないとか、よく分かんない、かな」

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包帯少女(ぼくが彼に声を掛けたのはなんとなく放って置けなかったからであって…)

包帯少女(友達、だと思ってた)

包帯少女(……けど……)

二つ編み「ま、いいわ。そういう話題は猫又娘さんの方が好きそうだし」

二つ編み「この本、借りてくねおばあちゃん」パラパラ

老婆「ええよ。失くさんようにの」

二つ編み「妖禍子について書いてある本、これだけかな?」

老婆「それ一冊だけだったと思っちょるよ……探して、見つかったら連絡でもしようかね?」

二つ編み「ありがと。じゃあわたしの携帯に掛けて。番号、今書くから」

ストッ ススッ

包帯少女「……」

(妖禍子の本を手に取る)

パラ..パラパラ..

包帯少女(……!)



『トドノツマリ様』



二つ編み「はい。これわたしの番号ね」

老婆「はいよ」

包帯少女「……おばあさん、訊いてもいいですか?」

老婆「ん?」

包帯少女「この…"トドノツマリ様"について」

包帯少女「この絵、小さい女の子に見えるんですけど、これも妖禍子なんですか?」

老婆「そうさね。そこに載っとるんは全部、そう呼ばれるものじゃから」

包帯少女「……トドノツマリ様が、人の願いを叶えてくれるというのは、本当ですか?」

老婆「あぁ…そんな噂が立っとるみたいねぇ。大抵そういうんは都合良く作られた迷信だったりするがね」

老婆「…どうやらトドノツマリ様に至っては、あながち嘘でもないんじゃ」

二つ編み「そうなの…?」



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