少年「アヤカシノート」
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158: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 02:24:41.84 ID:OOuoymdI0

老婆「あの子、笑わんじゃろ?」

包帯少女「!」

老婆「それどころか、どんな辛いことがあろうと表情に出そうとせん」

老婆「小さい頃からそうじゃった。自分の弱いところを決して見せようとしないのさ」

包帯少女(……直接オニが見えるぼくでもあんなに恐怖を感じるのに……相手の見えない二つ編みさんは)

包帯少女(どれだけの苦痛と闘っているんだろう…)

老婆「そんなだから今の家で不自由を感じていたところで、それを打ち明けることもないんだろうねぇ…」

包帯少女「………」

老婆「……じゃから、少女さんには感謝しておるのよ」

老婆「あの子が友達を連れて来よるなんて初めてでねぇ。ばあちゃんも少し、安心したよ」

包帯少女「ぼくは、そんな大層なものでは…」

包帯少女(うぅ…まともに話したのが昨日からだなんて言えない……まして妖禍子繋がりで…)

老婆「これからも、二つ編みちゃんの友達で居てくれるかい…?」

包帯少女「……」

包帯少女「勿論です」

老婆「……」ニッコリ

二つ編み「──終わったわ…おばあちゃん、あれでいいんだよね?」

老婆「おぉおぉ、上出来だとも」

二つ編み「良かった」

二つ編み「…で、二人とも何の話で盛り上がってたの?妖禍子の言い伝え?」

包帯少女「……二つ編みさんのかわいいエピソードを少々」

二つ編み「え」

二つ編み「なに?なに話したの、おばあちゃん…!」

老婆「さてさて、何だったかねぇ」

包帯少女「ふふっ」

二つ編み「………」

二つ編み「わたしばっかり……少女さん、あなたこそ彼氏放っておいていいのかしら?」

包帯少女「は、え?」

二つ編み「少年君。近頃ずっとベッタリでしょ?寂しがってるんじゃない?」

包帯少女「いや…彼はそういうのじゃ…!」

二つ編み「それにしてはやけに焦るわね」シテヤッタリ

包帯少女(少年君が彼氏…)



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