少年「アヤカシノート」
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137: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 01:08:00.85 ID:OOuoymdI0

猫又娘(……)

猫又娘「…少女さんがその包帯着けてるのって、さっき言ってた身体が痛むから、なんだよね?」

包帯少女「うん」

猫又娘「んで、痛みが出てきたのも2週前の日曜日」

包帯少女「…うん」

猫又娘「……その前に、何かあった?」

包帯少女「……」

猫又娘「例えば、土曜日に奇妙なことが起こった…とか」

猫又娘(少年君の言ってた、池に突き落とした出来事はまさにその土曜日だったはず)

包帯少女「………」

猫又娘「……」

包帯少女「…何も、ないよ」

猫又娘(!)

包帯少女「どうしてそんなこと訊くの?」

猫又娘「…だってさ、その包帯巻き始めたのも、化け物共が湧き始めたのも同じ日曜日のタイミングだったんでしょ?」

包帯少女「そうだけど…」

猫又娘「……本当に、何もなかった?」

包帯少女「………」

包帯少女「……溺れる、夢を見た」

包帯少女「南町神社あるよね?あの神社の横道を少し行ったところに変な池があってね、そこに溺れて沈んでいく……そんな夢を見たくらい」

猫又娘(……それは多分、夢じゃないんだろうね。そう分かってるから、そんな思い詰めた顔をする)

猫又娘(少年君の名前を出さないのは、彼を庇うため?それとも認めたくないから…?)

包帯少女「──猫又娘さんは?」

猫又娘「ほへ?」

包帯少女「ある程度話したとか言ってたけど、あなたがそもそもどうやって生きてきたのかとか、全然知らないよ?」

猫又娘「私!?……は、物心ついた時にはこうだったんよね。気付いたら猫又としてここに居ました、みたいな」

包帯少女「…やっぱり、あなたオニだよね?」

猫又娘「んー、確かにあの化け物たちと同じような感覚はあるけど…」

包帯少女「……撃退しなきゃ」ユラァ

猫又娘「にゃ!?ストップストップ!オニはオニでも悪いオニじゃないから!」

包帯少女「冗談だよ」クスッ

猫又娘(バット構えるのは冗談でも怖い)



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