少年「アヤカシノート」
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115: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/19(土) 02:25:27.67 ID:uZMymJ9Z0



ガブリ



消えない、消えない…なくならない。

食べても食べてもきみの悪夢がなくせないんだ。

それに、もう一個嫌なこと。



──世界は、壊れ始めてきてる



元々小さな孔は空いていた。それを"あのヒト"が無理矢理こじ開けた。

ユメの中の私にまで響いてくる、負の感情。……きみがあてられるのも仕様がないよ。



ガブリ



もうお腹はいっぱいだけど、きみを苦しみから遠ざけられるなら、私の食欲はまだまだ尽きません。



ガブ...



……………。

本当は、知ってるんだ。

こんな風にユメを食い散らかすだけじゃ、きみを救ったことにはならないって。

でもね?まるでゲームみたいだったんだ。夜が来るたび、私という理不尽なリセットボタンできみを全部変えられるような気がしていた。

そんなわけないのに。

偉そうにきみを助けているつもりで、していたことはユメを壊すことだけ。

……それでも、私に出来るのはそれだけ。

夢見娘(それが私。ユメを食べるヒト)

…溢れる、溢れてくる。

きみの悪いユメも、世界のねじれも。

間に合わないよ…。

まだ食べ残しがたくさんあるのに…!

やってきちゃうんだ。ユメの世界の終わり──





──午前7時の魔法







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