9: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2019/09/29(日) 01:17:42.62 ID:wEDTEyMZ0
「う、ん……。できてる、と思う」
「ほんと?」勢いよく顔を上げたのだろう。
育のちゅぱっとみだりな囀りが、見えない角度から俺の耳に飛び込んで来て。
「でもちょっと……。優し過ぎる感じ? お兄ちゃん全然痛がってないし」
「けど、本気で噛んじゃうのはちょっと……」
「分かってる。それは、桃子がお手本を見せるから」
再びちゅぷっと淫靡な小悪魔の響き。
痛みを堪え、声を抑える俺の反応を一々確かめるかのように、
育の愛撫は優しく、時折耳に掛かった自分の髪をかき上げながらも続けられ、
そして最後には丁寧な口づけと舌使いでゆっくりと首筋から離れていった。
……そんな彼女の名残りと言うべきか、
咥えられていた箇所がジンジンと熱を放って火照る。
その部分だけがまるで命を与えられた直後の大地のように。
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