10: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2019/09/29(日) 01:18:26.69 ID:wEDTEyMZ0
「ちゅ、…ぷぁっ……。えへへ、プロデューサーさんに噛み痕つけちゃった」
唇を自らの手の甲で擦り、満足気に紡がれた育の声はどこか遠く。
それでも、取り合えず一人目が終わった事実が俺の心を安堵で満たしていく。
残るは俺が噛みつかれている間ずっと、少しずつその頬を上気させていたもう一人の。
「ふ、ふーん……。それぐらい、別に、桃子だって」
不敵な笑みで言い放つが、俺には彼女のその笑顔が、
ひび割れたガラスみたいに強張っているのが手に取るように理解できた。
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