15: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2019/09/29(日) 01:24:05.89 ID:wEDTEyMZ0
「じゃあ、お兄ちゃん、覚悟してよね?」
お互いの鼻と鼻がぶつかりそうな近さでニヤッと笑う。
「……桃子が歯を磨いてないって覚悟をか?」
「バーカっ!」
さらには、ここまで軽口や冗談で意識を逸らしていたものの、
ついに年貢の納め時となった俺が無心に瞼を閉じたのと、
桃子の唇が容赦なく首筋にあてがわれたのは殆ど同時の事だった。
育が歯形をつけたのとは反対の、
まだ誰の足跡もつけられていない未開の肌に桃子の八重歯が突き刺さる。
「……っ! たぁ!」
「しゃわがないで! いたくするっへさいしょにいったはずやよ!」
言って、桃子がその腕を噛みついているのとは反対側の首に回し、
こちらの後頭部を支えるように押さえつける。
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