絵里「例え偽物だとしても」
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530: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/10/03(木) 18:05:39.39 ID:Kb3Xmjfp0


タッ


果南「角を使って逃げてても私はついていくよ!」


絵里「知ってるわ」カチャッ

果南「っ!」

絵里(角という相手の目だけじゃ把握出来ない場所で待ち伏せて果南が曲がり角に来たと同時に発砲。実にシンプルだけど分かっていなきゃ対処法もそこまでないいつまで経っても廃れない強さを持ってるわ)

果南「と思うじゃん?分かってるよそんなの!」

絵里(ピンチであるはずの果南はニヤリと笑って、壁を蹴り壁に引っ付く何かの足場を上手く利用して縦横無尽に、そしてアグレッシブに動いてすぐさま発砲したスコーピオンEVOの弾丸全てを翻弄し避けきった)

絵里「……!」

絵里(その間に一体私の何が機能したというのかしら、私の頭上から落ちてくるグレネードに私は気付いた。それは本当にわずかな音だった、落下で風を切る音が私の耳に伝った時、これはグレネードだと分かった)


果南『と思うじゃん?分かってるよそんなの!』


絵里(…流石果南としか言いようがない)

絵里(私の行動を読んでいただけでなく次の一手まで既に用意していたその手際の良さと戦闘センスはやはり脅威でしかない)

絵里(…ただ、そこまで戦況を把握し攻撃に転じる術と深い読みがあるというのなら、私が次起こす行動も読めてるのかしら?)

絵里(…やってみる価値はありそうね)


絵里「私も行くわよ!果南っ!」


果南「!? なんで!?」


絵里(私も果南と同じように階段や換気扇などの足場を使って縦横無尽に宙を駆け巡り、同じく宙を舞う果南の元へと向かった)

絵里(もちろん発砲はしてくるんだけど如何せんアンドロイドなもので射線が見えてるから次避けるための最適ルートが即座に頭に浮かんできて当たるはずがなかった)


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