390: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/29(日) 21:59:10.42 ID:7iMNu1YO0
果南「…まぁね、でもそれじゃああの二人の助けようがないよ?」
花丸「大丈夫だと思う…ずら」
花丸「例え負け戦を強いられたとしても、そう簡単には死なないと思うから」
果南「…ならいいけど」
「………」
絵里’(この状況で、それは流石の果南もこの重い空気の中で何かを話そうとはしなかった)
絵里(私は考える、あの戦いは勝利であったのだろうか)
絵里(それは否、私はそう思う)
絵里(私としては敗北で、今でもピリピリ残ってるトリガーを引く感覚は人を殺めた感覚とほぼ同義なんでしょう)
絵里(私があの時——千歌が死んだ時にトリガーを引いた時から一本道であったのは確かだけど、それは今に戦えば戦うほど目標までの距離が遠く見えてくる)
絵里(それは届きそうで届かない錯覚の距離ではないし、ただ単純に目に見えて分かるほど遠い距離でもない)
絵里(私が見てるのは、どこがゴールかもわからない道のない道)
絵里(きっと発砲しても誰にも当たらないしどこかの壁に当たることもない無限の彼方で私は黄昏てるだけ)
絵里(私のいるこの道は、一体何があるというのかしら)
花丸「大丈夫…ですか?」
絵里「…心配してくれるの?」
花丸「…一応友達だから」
絵里「…ええ、そうね。私たちは友達だものね」
絵里(花丸さんと話すのは、まだ千歌が死ぬ以前の図書室に真姫といた時以来だった。その時はPR-15の事を丁寧に教えてもらって、私も花丸さんも真姫もよく分からずに親しくなってた)
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