絵里「例え偽物だとしても」
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32: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/24(火) 18:16:53.01 ID:Sjljkzyd0


「ねえ、起きてる?」


絵里「ん……」

絵里(私が倒れてどのくらいが経ったのかしら、今私がどこにいるのかも、どういう体勢を取ってるのかも、目を開けてるのか開けてないのかすら分からないけど声が聞こえた)

絵里「誰?」

絵里(生きてる心地さえしてないけど、声は出せた。今私の中の世界にあるのは声という音だけだった)

「気付いたら私もここにいたの」

絵里「…?どういうこと?」

「アンドロイドの異常なのかしら」


「私はあなたの心の中で生まれたもう一人のあなた…と言えばいいかしら?」


絵里「…は?」

「私もよく分からないのよ、でも私はあなた、あなたは私…それだけは分かるの」

絵里「………」

絵里(何なのかしらこれは、言ってることはとにかく意味不明、だけど聞こえてくる声は紛れもない私の声だった)


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