絵里「例え偽物だとしても」
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31: ◆iEoVz.17Z2[sage saga]
2019/09/24(火) 18:14:50.75 ID:Sjljkzyd0
絵里「いや、果南が残るなら私も残るわ。あいつに恨みはないけど私だけ逃げるなんてそんなのやだわ」

果南「ダメ」

絵里「いや私もダ」


果南「絵里は逃げてッ!!」


絵里「!?」

果南「ことりは強い、私の眼がそう言ってる」

絵里「舐めないで、私だって戦闘に自信はあるわ」

果南「生半可な戦闘経験は死を生むだけだよ、とにかく逃げて」

絵里「イヤよ、このまま逃げてカッコ悪いままなんかより果敢に挑んでカッコよく死んだ方が私はマシ」

絵里(何回も逃げろと警告はされたけど私だけ逃げるなんてそんなのは私のプライドが許さない、元はといえば自分から売った喧嘩を人になんか任せたくない)

果南「そっか」

絵里「…?ええ」

絵里(しかし果南は突然何かを悟ったような態度をし始めて淡々と鞄に入ってた銃を取り出した)


果南「ふんっ!」

絵里「かっ…ぁ…!?」


絵里(そして次の瞬間、果南は長めの銃――おそらくアサルトライフルであろう銃を使って私のお腹を殴ってきた)

絵里「な…んで…!?」

果南「ことりと戦ったらどうせ傷は出来る、なら今私が代わりに傷を与えとくからここで寝ときなよ」


果南「絵里は今戦うべきじゃない」


絵里「ふざ…っけ…かはっ…な……い…でっ」

果南「じゃあね」

スタスタスタ

絵里「ま…て」

絵里(突然の裏切りと言ってもいいほどに唐突で、果南の銃を使った打撃は激痛を通り越して死に至る痛みでもあった。銃という名の鈍器を使ったからね、横になっても目を瞑っても痛みは消えなかった)

絵里「…ぁ…なん」

絵里(諦めきれない思いと、果南への怒りが痛みを超えて私の意識を覚醒させてくる)

絵里(だけどすぐに視界は真っ暗になった。次の瞬間には意識も無かったかしら、流石戦闘型アンドロイドはパワーが強すぎた)


絵里(私はことりと戦う前に、果南に敗北した)




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