篠原夏希「とめて……涙」DIO「涙よ止まれぇええいっ! ザ・ワールド!!」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/09/11(水) 21:50:00.45 ID:MjJgHx9zO
「よぉ……久しぶりだな、DIO」
「馬鹿なっ!? 貴様何故動ける!?」

衝撃で頬骨が砕け散り両方の鼻の穴からダラダラと鼻血を垂らしながら、DIOが問いただすと。

「簡単なことさ。極めて単純なトリックだ」
「ト、トリックだとぉ!?」
「ああ、お前が時を止める前に俺はスタープラチナで夏希の涙を消し飛ばそうと決めていた。要するに、その確定された未来にお前は自ら飛び込み、間抜けにも遅れて追いついただけのこと。そして一瞬前、俺の時は再び動き始めた」
「ええい! 何を言っているのかわからん!!」

そのあまりに要領を得ない説明に困惑するDIOを見て承太郎はほくそ笑む。これが狙いだった。

「別にその仕組みについて理解する必要はない。いいかDIO、俺がお前に言いたいことはただひとつ。たったひとつの、シンプルな質問だ」

あっさりとザ・ワールドへの対処方法の説明義務を放棄した承太郎は、有無を言わさぬジャンプ漫画主人公特有のオーラを放って、その理不尽さに言葉を失うDIOに対し質問を投げかけた。

「時を止めて、夏希の涙は止まるのか?」
「ぐぬっ!?」
「答えは否。そんなわけがない。お前はただ、悲劇を先延ばしにしたに過ぎない。たとえるならば、そうだな……糞を漏らした直後に生じた愉悦に浸り、しとしきり哄笑した後にいそいそと後始末をするような、そんな糞みたいな情けなさが滲み出てやがるぜ。そうだろう、DIO?」
「ぐぬぬぬ……言わせておけばぁ!!」

問題の本質を突かれたDIOは怒りによってワナワナと身を震わせながら怒鳴り、吠え散らした。

「黙れぇええいっ! この薄汚い阿呆がぁ!!」
「それがてめーの答えか。やれやれだぜ」
「くっ……かくなる上は……!」

DIOは懸命に策を巡らせる。
この絶望的な状況を打破する奇策。
武田家臣の血を最大限に活用した秘策。

「ほう……これはこれは。たまらんな」

ちらりと横目で篠原夏希の又従兄弟であり、そしてDIO好みの可愛い褐色ショタでもある池沢佳主馬のPCを見て、瞬く間に計画を練り上げた。


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