【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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648: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2019/11/21(木) 23:06:16.49 ID:A0yYdP+m0
そんな日々を過ごしていく内に、彼や彼女らに心境の変化が表れていく。

彼女達から、人の"優しさ"……言い換えれば、"善意"を注がれ続けてきた。

特にナトリとは多くの時を共に過ごし……彼の中でも、彼女の存在は大きくなっていた。

ナトリ「はぁ……はぁ……っ!」

グレ「ナトリ!しっかりして!」

ショタ提督「………」

ある時、ナトリが体調を崩してしまう。それも、誰が見ても症状が重いと分かるほどに苦しんでいた。

アサカゼ「ずっと休んでいても、熱が下がらないなんて……」

ユー「ど、どうしよう……」アセアセ

ナトリ「うぅっ……」

ショタ提督「……ナトリ」

ナトリ「ご、50周目提督……私なら、大丈夫だから……」ニコ…

ショタ提督「……っ」ズキッ

ショタ提督(そんなはず、ない……ナトリからは、苦しんで辛いという気持ちが伝わってくる……これは、ただ事じゃない……!)

彼は無意識の内に、彼女の容態の重さを感じ取っていた。

同時に、このままでは……その命の灯火が消えてしまうことも、分かってしまったのだ。

ショタ提督(……嫌だ。このまま、ナトリが目の前で苦しんで……"死んでしまう"だなんて、そんなの……嫌だ……!)スッ…

ナトリ「……?」

ショタ提督(ナトリは……僕が助ける。このまま、苦しませたりはしない……!)カッ…!

パァァ…ッ!

ナトリ「……!」

ナトリ(あ、れ……?熱さと辛さが抜けていって……体が、軽くなっていく……)

グレ「……あれ!?熱が下がってる!」

アサカゼ「本当……そんな、こんなことって……!」

ショタ提督「………」

ナトリ「……50周目提督、もしかして……貴方が……?」

ショタ提督「……うん。僕、苦しむナトリを助けたかった。それだけじゃない。ナトリが死んで、離れ離れになるのが……嫌だった」

ショタ提督「どうしてかは、よく分からないけど……とにかく、嫌だった。そう思ったら、手が動いて……」

ショタ提督「そして……ナトリが助かったことが分かると、胸の奥が……いつもより、凄く温かくなったんだ……!」

ナトリ「………」ギュッ

ナトリ(50周目提督……私の、為に……)

彼はまた、己の力を無意識の内に行使し……彼女の病を、見事完治させたのだ。

本来であれば、彼女は助かることはなかった。だが、彼の干渉により……彼女の命は救われることとなったのだ。

このようなことが可能となったのは、彼が彼女達から"善意"を注がれたことで……以前より、その存在の安定が強まったからだ。

ショタ提督「……っ」グッ

ショタ提督(僕が触れた生き物は、生気と活力で満ち溢れるようになる……もしかして、僕には……そんな力が……?)

彼はこの時点で、生物に対して己の力が有効であることを理解した。

同時に、彼女達から"感謝"の気持ちを与えられたことで……彼はこの力を使い、他の生物を元気にする為に活用しようと決めた。


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