【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】
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649: ◆0I2Ir6M9cc[saga]
2019/11/21(木) 23:24:26.79 ID:A0yYdP+m0
そして、彼と彼女達は更に多くの時を共に過ごし……数年の月日が流れた。

未だ己の存在に対する認識が完全に戻っていない彼にとっては、その時間は自らの想いを募らせるのに十分過ぎた。

そしてそれは、彼だけでなく……彼女にとっても、同じであったのだ。

ザザー… ザザー…

ショタ提督「………」

ナトリ「………」

日が沈み、辺り一面が暗くなってゆく。そんな中、彼と彼女は……2人静かに浜辺に座り、夕焼け空を眺めていた。

そして同時に、彼は己が抱く気持ちについて考えていた。時が経つにつれて膨らんでいく、この想いの正体を。

ショタ提督「………」

ナトリ「……大丈夫?」

ショタ提督「……え?」

ナトリ「ずっと、上の空だったから……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり、そうだ……ナトリと一緒にいる時や、ナトリの顔を見ている時……いつものような温かさではなく、胸が熱いと感じる……)

ナトリ「………」

ナトリ(……まだ思い出せないことを、不安に思ってるのかな。私には……見ているだけしか、出来ないのかな……)

ナトリ(目の前で、50周目提督が困っているのに……私を、助けてくれたのに……!)

彼女も彼と共に過ごし……彼に特別な感情を抱いていた。そして、彼とは違い……その感情の意味を理解していた。

しかし、彼女から見れば……彼がそれどころではないことは、分かっている。

ナトリ「……私がいるから」

ショタ提督「……!」

ナトリ「不安になったり、怖くなっちゃったりしても……私達が、いつも傍にいるからね?」

ショタ提督(……ナトリ)

彼女は、自分の気持ちを伝えるより先に……彼が記憶を取り戻すことを優先した。

自分が想いを告げることで、彼に負担をかけたくないと考えていたのだ。

ショタ提督「……うんっ」

ショタ提督(……ナトリはいつも、僕のことを考えてくれる。そして、温かい気持ちを注いでくれる……その度に、胸の奥の熱が込み上がって……)

しかし、彼女のその心遣いが……彼が抱く、彼女への気持ちに火をつけることとなる。

我々の感覚で言う、親友と呼べる程に親しくなったグレやアサカゼ、ユーとは違い……彼は、ナトリに対して……


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