反物質男「またお前に会えて嬉しいよ」対消滅女「……なにカッコつけてるのさ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/09/07(土) 01:25:06.44 ID:qoKz8IIqO
「悔やんでいても始まらない」
ひとまずの結論を導き出した翌日。
ひとしきり泣いて亡き僕っ娘を弔ってから。
とりあえず行動を起こしてみることにした。
「もしかしたら、全部逆なのかも知れない」
こんな世界は間違っている。実に非科学的だ。
というか、自分の理論や計算は穴だらけだ。
頭の良い僕っ娘が見たら鼻で笑われるだろう。
なので自分の考えが間違っていると仮定する。
「俺はあの時誕生した反物質で、物質世界に戻れなくなったのだとしたら、なんとかなる」
我ながらアホらしい理屈だとは思う。
しかし、これ以外に希望はなかった。
自分は反物質でここは反物質の世界。
常に消滅を繰り返すこの世界には何もない。
せいぜい伝達速度が遅くなる海中にしか生物が存在しないような、反物質の世界。
そこから元の物質世界に帰るには、当然。
「もう一度、壁をすり抜けよう」
そう決意して、いざ実践しようとしても。
「壁がどこにもない!?」
右を見ても、左を見ても、荒地しかなかった。
「だったら石でもなんでも積み重ねてやる」
その日から来る日も来る日も荒地に転がる石ころを積み重ねては崩し、積み重ねては崩しを繰り返して、賽の河原で石を積むのはこんな感じなのだろうかと思えてきた頃、ようやくそれなりの高さの石山が出来上がった。
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