【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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42: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:00:25.91 ID:JsU2vhmx0
院長は老いに霞む目をしかと開きミアを見つめた。

事前に考えに至っていたのだから、当然どうすべきかも考えていた。
これがもし罪の意識から、義務感に追いやられての決断ならば止めなければならない。
負の決意はいずれ心を壊すに違いないと。
以下略 AAS



43: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:01:10.77 ID:JsU2vhmx0
その返答に、院長は思わずしばし放心した。
余りにも想定外が過ぎたためだ。
まさかよりにもよってとさえ思えない。

ミアがその道を選ぶなど一度たりとも考えた事などありえない。
以下略 AAS



44: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:01:56.28 ID:JsU2vhmx0
「あなた、剣を握った事は?」

「……あり、ません」


以下略 AAS



45: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:02:36.00 ID:JsU2vhmx0
「ならば分かるでしょう。
 あなたに何が出来るというのですか。
 その決意はただの気の迷いです。
 冷静に――」

以下略 AAS



46: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:03:16.14 ID:JsU2vhmx0
「何ができるとも思っていません。
 大それた事はきっと、一つも出来ないと思います。
 ろくに結果が出せなくて、ただ迷惑をかけるだけになるかもしれません」


以下略 AAS



47: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:04:11.89 ID:JsU2vhmx0
ミアは気弱で引っ込み思案で、そして人一倍優しい娘だ。
困った隣人が居れば手を差し伸べずにはいられず、いつも誰かを助けて生きてきた。

だから修道院での暮らしは彼女にとって満ち足りたものだった。

以下略 AAS



48: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:05:00.91 ID:JsU2vhmx0
「だから……私はもう、祈るだけの日々に耐えられません。
 ……お許しください」


語るミアに、院長は唇を噛んだ。
以下略 AAS



49: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:05:39.36 ID:JsU2vhmx0

憧れも希望も抱かず、これより踏み込む世界に怯え、死にたくないと震えながら。


「それでも私は……冒険者になります」
以下略 AAS



50: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:06:53.60 ID:JsU2vhmx0
プロローグ終わり
次から冒険者始まります


51:名無しNIPPER[sage]
2019/09/05(木) 02:07:24.62 ID:OpdJurA90
乙です、これは期待。


52:名無しNIPPER[sage]
2019/09/05(木) 08:17:51.10 ID:QH0i7xsIo

スレタイに偽りなし


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