【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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[saga]
2019/09/05(木) 02:00:25.91 ID:JsU2vhmx0
院長は老いに霞む目をしかと開きミアを見つめた。
事前に考えに至っていたのだから、当然どうすべきかも考えていた。
これがもし罪の意識から、義務感に追いやられての決断ならば止めなければならない。
負の決意はいずれ心を壊すに違いないと。
「……いいえ。
私はただ、助けたいと思ったのです」
しかし、どうやら杞憂だったと院長は悟る。
ようやく顔を上げたミアに負の感情は見えない。
気持ちにどう区切りを付けたかは本人にしか知り得ないが、あの凄惨な出来事はミアに正の決意を与えたらしい。
ならば院長に止める理由は無い。
安堵に小さく頷き、出来うる限りの便宜を図ろうと決めた。
「結構。
では紹介状を書きましょう。
エッカルトか、それともアガーテの所にしますか?
どちらも腕と人格は私が保証しましょう」
院長は町に暮らす知人の名を挙げる。
前者はやや酒癖が悪いものの腕の良い医師であり、後者は声が大きすぎる以外に欠点の無い薬師だ。
二人ともにミアも面識がある上に十分に信頼もできる。
どちらに弟子入りしたとしても良き学びを得られるはずだと院長は確信している。
……だが、ミアはそのどちらも選ばなかった。
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