【安価】安価ファンタジー冒険者で地の文多めのマジメなやつ
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38: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 01:57:05.70 ID:JsU2vhmx0
だがそれもほんの一瞬の事。
すぐに顔を上げ、静かに、けれど明瞭に告げる。


「えぇ、必ず届けましょう」
以下略 AAS



39: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 01:57:50.42 ID:JsU2vhmx0
何日かの後に男の葬送は恙なく終えられる。

最も心の負荷が大きかったであろうミアに与えられた休養が明けたのはさらに数日後。

それまでの期間をミアは、一度の例外を除いて自室を出ることなく過ごした。
以下略 AAS



40: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 01:58:28.29 ID:JsU2vhmx0
―――――
―――



以下略 AAS



41: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 01:59:00.03 ID:JsU2vhmx0
「あなたは……。
 ……いえ。
 えぇ、そういう事もあるかとは思っていました」


以下略 AAS



42: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:00:25.91 ID:JsU2vhmx0
院長は老いに霞む目をしかと開きミアを見つめた。

事前に考えに至っていたのだから、当然どうすべきかも考えていた。
これがもし罪の意識から、義務感に追いやられての決断ならば止めなければならない。
負の決意はいずれ心を壊すに違いないと。
以下略 AAS



43: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:01:10.77 ID:JsU2vhmx0
その返答に、院長は思わずしばし放心した。
余りにも想定外が過ぎたためだ。
まさかよりにもよってとさえ思えない。

ミアがその道を選ぶなど一度たりとも考えた事などありえない。
以下略 AAS



44: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:01:56.28 ID:JsU2vhmx0
「あなた、剣を握った事は?」

「……あり、ません」


以下略 AAS



45: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:02:36.00 ID:JsU2vhmx0
「ならば分かるでしょう。
 あなたに何が出来るというのですか。
 その決意はただの気の迷いです。
 冷静に――」

以下略 AAS



46: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:03:16.14 ID:JsU2vhmx0
「何ができるとも思っていません。
 大それた事はきっと、一つも出来ないと思います。
 ろくに結果が出せなくて、ただ迷惑をかけるだけになるかもしれません」


以下略 AAS



47: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:04:11.89 ID:JsU2vhmx0
ミアは気弱で引っ込み思案で、そして人一倍優しい娘だ。
困った隣人が居れば手を差し伸べずにはいられず、いつも誰かを助けて生きてきた。

だから修道院での暮らしは彼女にとって満ち足りたものだった。

以下略 AAS



48: ◆a0UdM47R7d2e[saga]
2019/09/05(木) 02:05:00.91 ID:JsU2vhmx0
「だから……私はもう、祈るだけの日々に耐えられません。
 ……お許しください」


語るミアに、院長は唇を噛んだ。
以下略 AAS



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