【ゆゆゆ】大門大は喧嘩番長である【デジモンセイバーズ】
1- 20
12: ◆BHtXRZieJ2[sage saga]
2019/09/01(日) 23:03:57.54 ID:HkO0ZzqI0
大の魂の叫びに、勇者部一同は稲妻に打たれたかのごとき衝撃を受ける。

「友奈、神婚なんざする必要ねぇぞ。
 古今東西、神を自称する奴が正義であった試しはねぇんだ!」
 
「でも、私が行かないと世界が…」

「心配すんな。要は外の世界の炎がなくなっちまえばいいんだろ?
 だったら相手してやろうじゃねぇか!」

「な、何をするつもりですか!?」

動揺ぎみの夏凛が、大に問いかける。
それに対する大の答えは、勇者部全員を驚愕させるものだった。

「知れた事よ。これは俺と天の神のタイマン勝負だぜ!
 いや、天の神だけじゃねぇ。神樹も大赦もまとめてぶっ飛ばしてやらぁ!」

「兄貴!オレも行くぜ!」

「よっしゃ!さっそく殴り込みだ、アグモン!」

「二人ともやめてください!私さえ…私が行けば世界は…!」

もうその後は言葉にならなかった。友奈は瞳から大粒の涙を流しながら、勇者部部室を飛び出した。

「友奈ちゃん!」

「おい、待てよ友奈!」

「友奈〜!逃げるなよ〜!」

友奈の後を追いかけ、東郷が部室を飛び出す。
それに続き、大とアグモンもその後を追う。

「みんな、ちょっと待って!」

友奈たちの後を追いかけようとしていた勇者部部員を制したのは園子だった。
彼女の手に握られたスマートフォンの画面には、大赦からの着信を知らせるメッセージが表示されていた。

「こんな時に連絡なんて、きっとかなり重要な連絡だよ」

「…友奈の事は心配だけど、とにかく友奈はあの三人に任せましょ。
 私たちは大赦の用事をさっさと済ませて、友奈を探しに行くわよ」

しばし悩んだ末、風が決断を下した。
他の部員たちも、勇者部部長の指示に無言で頷く。
そして、意を決した園子が大赦からの着信に応じたのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
27Res/33.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice