64: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/09/01(日) 02:34:19.15 ID:EuHZjDgH0
杏子(引き付けてって言われても、どーすりゃいいんだ・・・。やちよには下手に攻めたら逆にやられる)
杏子(一直線に貫きにいこうが、変則的に攻めようが、こいつには通用しない・・・・)
杏子(マミが負けた理由がよくわかった。マミが怖がる理由もよくわかった。あたしもやちよが怖くなってきた)
杏子(だが、あたしはやちよに負けるわけにはいかない・・・・!)
杏子(他に、他に・・・。あたしにまだできる手はないか・・・? だまし討ちとかか・・・? だまし討ち・・・フェイント・・・フェイク・・・・)
杏子(・・・・そうだっ、フェイク! 今のあたしの槍は本当の槍じゃない。後から身に着けた付け焼刃のフェイクなんだ)
杏子(本当のあたしは幻惑魔法で戦うんだ。幻惑で生み出したフェイクで敵を惑わす。それがあたし本来の戦い方)
杏子(でもその幻惑魔法は、あたしが家族を壊したときに一緒に失っちまった)
杏子(だから今のあたしに幻惑魔法は使えない・・・)
杏子(あたしにはもう家族はいないから・・・。家族は・・・)
杏子(家族・・・・・・・・・。いやっ、あたしにとっての家族は―――)
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『先輩のやり方にケチをつけるのねぇ〜?』
『ああっ! いやっ! そのっ、そういうわけじゃ!』
『もう怒った。あなたがそういう反抗的な態度を取るなら、こっちも考えがあるわ。罰として、次の戦いで、あなたに必殺技の名前を叫んでもらいますっ!』
『ええっ?! まじ〜っ?!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
杏子「―――・・・・・・・・・・・」
杏子「ふー・・・・・」パシッ
やちよ「・・・?」
やちよ(佐倉さん? 槍を縦に構えて、目をつむって集中している・・・?)
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