6:名無しNIPPER[saga]
2019/08/28(水) 20:59:17.75 ID:saJLaFIp0
みくはおそるおそる鮭とばの袋を開封した。
「特に匂いはしないにゃ」
誰が見てるわけでもないのにグルメリポート風の実況を始めていた。
とばを一本取り出して、目の前まで持ってくる。
どくん、どくんと心拍数が上がるのを自覚する。まぎれもない鮭だ。
これをみくが食べる?本当に?
口に入れた瞬間吐いてしまったりしないだろうか。
いや、そもそも魚なんて食べられなくても生きていけるのではないか。
いろんな思いがかすめるのを、首をぶんぶんと振って払う。
みくは自分を曲げない。今日は魚にチャレンジする。そう決めたのだ。
大きく口を開けて、一気に半分ほどかぶりついた。
11Res/6.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20