138: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/09/01(日) 15:23:49.41 ID:N7AwUAt80
ーーーーーーー
眼鏡娘「……」ザッザッ
男「……」ザッザッ
眼鏡娘(…握られた手が温かい)
男「……」ザッザッ
眼鏡娘(前を進んでいくあなたが、こんなにも力強い)
眼鏡娘(あの頃、内気娘ちゃんにとっての私も、こんな風に見えてたのかな)
眼鏡娘「……ねぇ男くん、私たちどこに向かってるの?」
男「どこだろうな」
眼鏡娘「えぇ……」
眼鏡娘「どんどん道が荒れてきてる…」
男「そうは言っても、とにかく奴らを振り切らないと──って…!?」ピタッ
眼鏡娘「?どうしたの……」
眼鏡娘(──っ)
(小高い崖)
男「……まじかよ……」
眼鏡娘「……どうしよう……引き返す…?」
男「追ってきてるだろうから無理だ」
眼鏡娘「なら崖沿いに進む…」
男「……それしかないか。適当な所でまた山道の方に戻らないと」
男「左に行こう。こっちのがまだ足場がある」
眼鏡娘「分かった」
男「手、絶対離すなよ」
眼鏡娘「うん」
──ガサ
「……」
男・眼鏡娘「「!」」
眼鏡娘(人が……)
男「…右から行くしかないっ」
「……」ザッ...
眼鏡娘「こっちにも……!」
男「このっ…」
161Res/185.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20