93: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 09:46:09.33 ID:L3t7G6Qz0
知らない人間と歩調を合わせることは難しい。隊列を乱すことはできない。況や戦場ではなおさらだろう。無論、初対面の人間とでも滞りなく作戦を遂行する能力が、兵隊には必要だ。ただそれは互いの中に共通了解や行動規則が存在してのことである。
そして私は所詮厄介者で、海軍から艦籍を剥奪されたつまはじき。不知火や大鷹もそうだったというが、私には少なくとも道が、これから生きる術が用意されている。わざわざ艦娘を続ける必要は、表面上は、ない。OKを出す理由は薄い。
身体面での不安もあった。立って歩けるとはいっても負傷兵である。治ったばかり、という表現を使うにはあまりにもダメージが残りすぎている。能力差は歴然としているに違いない。
ショックはなかった。それはそうだろう、とどこか冷静な自分がいるというのが本音である。
あまりに急な申し出がそもそも受け入れられるはずないのだ。即座に海へ救助へと向かわなければならないときに、私の妄言など異物以下。逆に二つ返事をもらえたほうが困惑してしまう。
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