80: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/07(月) 00:50:09.40 ID:a3VuJV360
それは私が願っていた人生のはずだ。
いつか、私の――私たちの人生に分厚くかかった曇天にも穴が空いて、太陽が顔をだし、暖かい光が包みこんでくれる。そうでなければ酷いではないか。そうであってほしい。
もしこれがそうなのだとしたら、なんて意地悪な神様もいたものだ。考えうる限り不味く調理されたフルコース、その前菜が厭味ったらしくテーブルに置かれている。ナプキン代わりの押し付けがまさとともに。
だが、喰わねば餓えて死ぬのは明白だった。味の良しあしなど関係なく、それしか食物がないのならば、否応などない。生きるためには。
なにがしたいのだろう、私は。少し考えさせてと言ったが、そもそも何を考えることがあるというのか。なんであんなことを言ったのか。
ならば死ぬか? お前らの言いなりにはならないと叫んで。まさか。前にも決めたではないか、命を粗末にすることはしないと。自棄になるには、まだ早い。
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