37: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/08/22(木) 00:17:54.70 ID:ihyj2nok0
極秘任務になど手を上げなければよかった。六人ならば作戦は成功させられるなんて思いあがらなければよかった。提督のため、鎮首府のために挑戦しようと考えなければよかった。
そうしなければ誰も死ななかったのに。
胸が苦しい。痛い。内臓ではない。心が。心臓ではなく。心。心なんて空想なのに、ひとが生み出した幻なのに、どうしてこんなにも痛いのだろう。
あるはずのないものが、確かに自分の中心に、どっかと腰を下ろしている気がした。
後藤田提督が立ち上がる。何か不便があったら枕元のボタンを押せとだけ言って。
247Res/192.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20