234: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/22(日) 14:01:46.16 ID:S0LjOGb+0
大淀は静かに了承の言葉を唱えた。あとに続くものはいない。
『……それじゃあ、各自、また会おう』
通信が切れる。
私は大きく呼吸した。
新鮮な空気を頭に取り込む。活性化させる。明朗化させる。始まってから、動き出してからおっつけたのでは間に合わない。微々たる準備でさえ大きな差が開く。私はそのことを知っている。
現状敵戦力の多寡や目標はわかっていない。ならば考えることは他にある。艦娘の運用方法、指揮系統、それらに対する心構えと交戦規定の再確認。
基本的に艦娘は出撃と休息を一定の間隔で繰り返す。作戦と動員の規模にもよるが、過去に私のいた泊地では、最も忙しいときで六時間ごとの交代頻度だった。人手が足りていたり敵の数が少なければ一日、もしくは一日半の休息を挟むこともあった。
今回はどうか。哨戒班が交戦したという敵群が本当に件の「イベント」のものなのであれば、規模は最悪で極大を想定してもよさそうだ。
大規模作戦の裏をかかれた本土襲撃は数年前であっても記憶に新しい。あれに匹敵するならば一日三交代、あるいは四か……?
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