【艦これ】山城「不幸のままに、幸せに」
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233: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/22(日) 14:01:16.70 ID:S0LjOGb+0

『……少し、考える。時間をくれ』

 ともあれ内容は理解できた。大淀が言っているのは、つまりこういうことだ。「佐世保や呉、パラオの行動理念と、我々CSARの行動理念は違うのではないか」。
 深海棲艦を撃滅せんとする彼女たちと、隊列から落伍した兵士を救わんとする私たちでは、当然倫理や規範、規準が変わってくる。作戦の大義の中にあってなお、我々が追求すべきは果たしていかなるものなのか、大淀は問うているのだ。
 救助部隊と言えど、第一線に立って砲を打ち、機銃を構えることはできる。援護が一人でも欲しい場面は多いだろう。その場に私たちがいたとして、同時に負傷者が海に浮かんでいたとすれば、さてどちらの選択をとればいいのか。

 銃後の存在と言えども、前線に立てるのがCSARの存在意義。追加の戦力として期待されるだけなら、別段「浜松泊地」でなくてもよくて、どこか他の基地から数人を引っ張ってくればいいだけの話なのだ。
 後藤田提督は嘗て私に言った。今日を生き延びる気のない人間を仲間にはしないと。それは決して仲間を見捨てて逃げろと言う意味ではないはずだ。




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