235: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/22(日) 14:04:55.67 ID:S0LjOGb+0
しかし、とはいえ、ここは佐世保鎮守府。何も総勢二十四名でことにあたらなければならないわけではない。そもそも私たちは救難救助がメイン、出撃のスパンは異なるだろう。
「山城」
壁に背中を預けながら、こちらへと手をひらひらさせるのは不知火だった。ゼリーの袋を咥えて、もう中身はないのだろう、空気を送り込んでぺこぺこ音を鳴らし遊んでいる。
「いっきに騒がしくなったわね」
「仕方がありません。やっこさんも、せめて昼に出会ってくれればいいものを」
夜の戦闘は聊か勝手が違う。空母の大半は夜目が効かないし、照明弾や探照灯がなければ誤射の可能性も上がる。そして私たちだって、捜索に悉く難儀するだろう。
この騒がしさや慌ただしさが杞憂とまではいかなくとも、せめて一時のものであればどんなにいいか。
「当たりを引いたってことよ。それとも、外れ?」
「ま、早く帰られるならそれに越したことはありませんね」
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