208: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/15(日) 12:44:48.01 ID:lzhGd5a70
「凄かったわね」
パラオの霧島だった。眼鏡の奥の瞳は興奮に濡れている。
「凄かったけど」
あんな戦い方を私は学んできていない。我が身を摺り切り、銃火に炙りながら敵へ突っ込むやりかたを。
「《猟犬》夕立の面目躍如ってところかしら。同時に加賀も、ね」
「面目躍如、ね」
反応してから、だめだ、鸚鵡返しばかりだと気付く。これではまるでコミュ障である。
「トップランカーはさすがに気迫が違うのね」
「それもあるけど、夕立は示して見せたのよ。自分の在り方ってやつを。なるべくしてなるのが運命なら、あるべくしてあるのは自助努力によってのみでしょ?
佐世保は今回の指揮系統を担っているから、作戦の成功も失敗も、大きく彼らの名誉を左右させる。万が一にも失敗させるわけにはいかない。戦って、戦い続けて、作戦を成功に導く。それが夕立の在り方なのよ」
我々は戦う。ついてこい。それが佐世保の矜持であると、言葉ではなくその姿で、雄弁に語って見せた。
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