209: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/15(日) 12:45:18.20 ID:lzhGd5a70
在り方、か。
それは妙に、私にとってもクリティカルな言葉だった。
「誰にだって在り方の一つや二つ、あるものだと思うわ」
「私にも?」
意地悪そうに霧島はにんまり笑って見せた。私は彼女のことを知らない。どうして彼女が私に話しかけてきたのかさえわからないくらいなのだ。それでも、ふんわりとした確信を持って言える。
「たぶん。そうでなければ、艦娘なんてやっていられないもの」
死は信念のあるなしに関わらず平等だろうけれど、それでも、戦場にいる全ての者に信念がある。
「私たちは少々特殊だから」
「少々で済むかなぁ」
笑われてしまった。理知的な外見とは裏腹に、屈託なく笑った霧島のその表情は、言うほど特殊であるようには見えない。勿論外見や表情からその人間の過去を押しは過労だなんて言う行為が傲慢そのものではあるのだけれど。
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