203: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/03/15(日) 12:41:11.60 ID:lzhGd5a70
そう言った意味で、なるほど確かにこの夕立という少女は、佐世保の鎮守府、深海棲艦相手の最前線基地を任せられるに足る存在なのかもしれなかった。
「強かったですか?」と不知火が尋ねる。同じ駆逐艦という艦種同士、思うところはあるのかもしれない。
受けてポーラは「肺活量が凄いですぅ」と答えた。端的に、それだけ。
その表現は個性的ではあったものの、腑に落ちる点も多い。近距離戦から中距離戦への移行、あるいはその逆が、夕立は恐ろしいほどにうまいのだ。
決して相手の得意な距離に持ち込ませない。近づけば離れ、離れられれば追いすがる。一旦体勢を崩されてしまえば、その隙に一瞬で喰らい尽くされるだろう。
ざじり。護岸の上、砂を踏みしめて、一歩前に踏み出した加賀は呆れ顔。
「そろそろ、夕食の時間でしょう」
「ってことは、加賀さんがラストってこと?」
夕立の台詞にはいくらかの挑発が含まれていた。まさか呉の筆頭秘書艦が、戦いを挑まれて逃げるわけはないでしょう? と。当然加賀にもそれは伝わっていて、怜悧な表情が一瞬だけ崩れる。
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