117: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/14(月) 21:46:28.23 ID:UFSxYV+50
「なら話が早い。国村一佐はガチガチの現場主義者ではありますが、かといって彼の独断専行を許さない派閥も確かに存在しています。空軍に手を借りるなんてもってのほかだ、なんて輩も。
そこで私の出番というわけです。艦娘という存在が、決して海軍の手から離れないように、空軍の手に渡らないように、目を見張らせろと……眼鏡を光らせろと」
くふ、と大淀はまたも笑う。
「……それを公言しても大丈夫なの?」
話を聞く限り、スパイというか、空軍である後藤田提督たちとは相反する立場のようだけれど。
「海軍の目論見は当然ですよねぇ。だから空軍も、後藤田提督も、当然それくらいはしてくるだろうと思っています。その時点で私の役目なんて終わったようなもんです。
そして上のやつらは、少し目が悪い」
眼鏡のブリッジを中指で上げる。癖なのだろうか。
「人選ミスですよ。私なんか」
口を水で湿らせて、大淀。
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