107: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/10/12(土) 23:05:58.06 ID:L3t7G6Qz0
既に彼女たちは接敵、交戦していた。ヲ級を筆頭に、重巡、軽巡、駆逐の群れ。
不知火が魚雷を発射しながら、追随するように速度を上げる。ポーラの火砲が軽巡の頭を正確に打ち抜き、行動停止に。その隙間を不知火は駆け抜けて、一閃、駆逐を吹き飛ばす。
孤立した不知火を追うイ級たちを、大鷹の放った戦闘機がきっちり仕留めていく。ヲ級も杖を振るい、丸い悪鬼の群れを召喚したが、大淀とグラーフが既に立ちふさがっていた。
「……凄い」
思わず見入ってしまう。
不知火の機動はまさに機に敏く、一瞬の判断と行動の正確性が尋常ではない。砲撃。殲滅。離脱。三つの動作をワンセットで繰り返す機械のようだ。
そうやってかき乱した敵群の隙を衝き、まとめて吹き飛ばすのはポーラの役目。天使のような笑顔で瞳孔だけが開き切り、瞬きの暇さえ惜しいとばかりに、絶え間ない砲撃で打尽にしていく。
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